技術マネジメント
MOT
を担う経営幹部の役割と仕事のすべて
小久保 厚郎(こくぼ あつろう) 〔著〕
1950年東京生まれ。東京工業大学高分子工学科卒業。同大学院理工学研究科修士 課程修了。東芝総合研究所にて様々なプロジェクトに参画。アーサー・D・リトル入社後は技術戦略策定手法開発の日本担当として活躍。同社プリンシパル(パートナ ー)を経てシニアアドバイザー。技術とイノベーションのマネジメント分野のコ ンサルティング経験20年。著書は『研究開発のマネジメント』東洋経済新報社、『イノベーションを生み出す秘訣』ダイヤモンド社など、多数。
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●発刊:2003年10月21日
●A4判・302頁・特製バインダー装丁
●定価42,000 円(税込)のところ
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本書は、自社の技術を効果的に収益に結びつけるマネジメント―すなわち技術経営(MOT)のあり方・進め方を技術担当トップの視点や行動に落とし込み、その役割と果たすべき責任、具体的な業務内容・遂行手順を明示し、併せて仕事に役立つフォーマット類を豊富に盛り込んだ、初めての本格マニュアルです。
技術は経営の武器
CTOは技術部隊の司令塔
いざ技術立社で勝ち残れ!

本書の特長と使い方

 
1
技術を武器にした経営が求められている
    先進国市場は成熟しており、ここで下位に甘んじていると、生き残れないことがはっきりしてきました。そのため、地域・業界入り乱れたメガコンペティションが本格化しています。熾烈な競争に勝ち残り、飛躍を遂げるためには、技術を武器にした経営が不可欠になっています。
 
2
技術経営が企業の浮沈を決める
    しかし、技術経営の実践はデスバレー(死の谷)にたとえられる難関の連続です。このため、CTO(最高技術責任者)の力量で、企業の浮沈が決まりかねない状況が生まれています。CTOが果たすべき役割や、具体的な業務の遂行内容を明確にし、マネジメント体制を強化する必要が急速に高まっているのです。
 
3
CTOの業務を明示した初めてのマニュアル
    本書は技術経営者/CTOの業務と役割を全域にわたって明示した初めてのマニュアルです。全8部33章で構成されています。序説では、技術経営の意義を理解するために、「時代背景」を説明します。俯瞰的な時代背景の理解を通じて、技術経営のセンスが磨けるように工夫しました。
 
4
CTOの役割と技術経営の基本ツール
    第1部では、CTOの役割をまとめています。「技術経営」を推進するためには、何をすべきか解説し、トップマネジメントの議論に適した、使いやすいフォーマットを収録しています。第2部から第7部までは、考え方の流れに沿って、順番に技術経営の基本ツールを解説します。
 
5
ビジョンと戦略の策定と業務プロセス
    第2部と第3部で、「ビジョン」と「戦略」の策定法について。ビジョン策定とは、実質的には自社における技術の役割を考えた上で目標を示すことで、戦略策定では、そのビジョンを実現する方策を決めることになります。これを受け、第4部では、戦略を実現する上で鍵を握る、社内の「業務プロセス」について検討します。
 
6
資源と組織の設計と風土作り
    第5部と第6部で、業務プロセスが生きる仕組み作りについて。それぞれ、「資源」と「組織」の設計方法のポイントをまとめます。ここで注意すべきは、「戦略」、「業務プロセス」、「資源」、「組織」は相互依存関係がある点です。それぞれの間に齟齬があるとうまく機能しません。最後に、第7部で、このような体制が画餅に終わらないよう、「風土作り」について押さえます。
 
7
図解120点・フォーマット70点を収録
    このような分かりやすい構成になっていますので、自社では、何が欠けていて、どう対処すべきかが見えてきます。また、どのパートにも、具体的な図解(120点)や実践的なフォーマット(70点)を収録しましたので、必要な部分から利用することもできます。すぐに仕事にお使いいただけるように設計しましたので、座右のマニュアルとしてお役立ていただけます。ほかに類書はありません

主要目次
序 説 技術経営の意義
第1章〜第4章は、本マニュアルの意義について、技術経営の視点から解説します。CTOは、どう してこのような責務を負うのかを、理解した上で、具体的な業務を見直すべきです。その観点では、序説が一番重要な部分と考えても、間違いではありません。
第1章 時代感覚の重要性
 ■ 瓦解し始めた産業構造
 ■ ナンバー1を目指す時代
 ■ 時代感覚の取り入れ
第2章 産業革命前夜
 ■ IT技術の役割
 ■ オープン化の流れ
 ■ CTOが持つべき技術観
 ■ 激動予測
第3章 構想力が飛躍の鍵
 ■ 事業パラダイムの転換
 ■ 事業展開方針の明確化
第4章 イノベーション創出の原動力
 ■ イノベーション創出能力の6要素
 ■ イノベーション創出の5原則
 ■ 時代の変遷
図解 バリューチェーンの考え方
図解 分野の融合化
図解 相互発展の構造
図解 産業革命を牽引する技術群
図解 将来予測のパターン
図解 激動予測のフレーム
図解 新しい事業パラダイム
図解 事業展開の方針選択
図解 イノベーションマネジメントの構造
図解 技術マネジメントの焦点の変遷
 
ほか

第1部 CTOの役割
第5章〜第10章では、CTOの役割全般について解説します。CTOは単に研究開発部門の部門長ではありませんし、技術部隊の調整役でもありません。これらの章を着実に理解いただき、経営幹部として何をすべきか導き出して下さい。
第5章 経営への関わり方
 ■ CTOに課せられた任務
 ■ 核となるCTOの業務
 ■ CTOのマネジメント領域
 ■ 事業拡大方針の策定
第6章 チャンス発見と企画機能
 ■ 自社ドメインの設定
 ■ ドメインを巡る状況
 ■ チャンスの大型化
第7章 全社レベルの管理・調整機能
 ■ 管理機構の設計
 ■ 貢献の視点
 ■ ポートフォリオマネジメントの確立
 ■ 技術ポートフォリオ
 ■ 事業ポートフォリオ
第8章 社外資源の活用
 ■ 社外パワー活用の意義
 ■ 社外資源活用の考え方
 ■ 社外シーズの探索
 ■ 社内資源の外部化の決定
第9章 特別プロジェクトの総監督責任
 ■ プロジェクトの進捗管理
 ■ プロジェクトのリスク管理
第10章 変革の推進者
 ■ 組織の壁
 ■ 仕組みと文化の問題
図解 CTOとCEOの協調体制
図解 全社の将来を決めるマネジメント領域
図解 競争状況の検討視点
図解 CTOのマネジメントのポイント
図解 ドメイン改訂
図解 CTOの組織管掌
図解 NPVによる全体状況評価
図解 技術ポートフォリオの例
図解 階層別外部利用方針
図解 シーズ探索投資例
図解 スピンアウトの考え方
図解 プロジェクトの結節点の考え方
図解 改革のバリア
 
ほか

第2部 技術の役割の確定
第11章〜第14章では、技術経営を推進する上で核となる、自社の武器となる技術の見定め方を解説します。中心は技術の棚卸とコア技術の設定です。具体的な細かな作業はスタッフに任せるとして、どのような考え方で、CTOが臨むべきかをまとめました。
第11章 技術の棚卸
 ■ 棚卸の意味
 ■ 棚卸の進め方
 ■ 技術分解の考え方
 ■ 技術評価と全社の状況
第12章 コア技術の確定と技術の体系化
 ■ コア技術設定の意義
 ■ コア技術とキーテクノロジーの違い
 ■ コア技術の設定要件
 ■ コア技術領域検討の視点
 ■ 全社検討の視点
 ■ コア技術強化の考え方
第13章 技術ビジョンの構築
 ■ コア技術をもとにした技術ビジョン
 ■ ビジョン策定のポイント
 ■ ポジションイメージ
第14章 技術展開シナリオ策定
 ■ 牽引技術群の認定
 ■ シナリオの核心
図解 技術の樹状分解
図解 技術の評価視点
図解 コア技術の好循環
図解 技術領域設定の視点
図解 コア技術育成計画
図解 技術立社のイメージ
図解 技術展開表示パターン
図解 シナリオ要因検討マトリックス
 
ほか

第3部 技術戦略の策定
第15章〜第18章は、技術戦略について解説します。技術戦略は、この後の、運営プロセス、技術資源、組織と連動しなければ、効果が発揮できません。技術戦略だけ検討するのではなく、これらも同時に考えることが重要です。といっても、最初のとっかかりは、技術戦略です。ここでは、技術の役割に合わせて、創造的、かつ実践的な戦略を打ち出すコツを中心に記載しています。
第15章 事業戦略と整合性がとれた技術戦略
 ■ 大型戦略プロジェクト志向
 ■ 事業モデルの勘案
 ■ 事業戦略との整合性の確認
第16章 技術ロードマップ作成
 ■ ロードマップの意義
 ■ 技術ロードマップ記載のポイント
 ■ 技術ロードマップの質の点検
第17章 製品ロードマップ作成
 ■ 製品ロードマップの位置付け
 ■ 製品ロードマップ記載のポイント
 ■ 製品ロードマップの質の点検
第18章 研究開発テーマの位置付け
 ■ 研究開発テーマの分類
 ■ ハイリスクテーマへの移行
 ■ 顧客志向型テーマの意味
図解 大型戦略プロジェクト選定マトリックス
図解 競争力の判定と施策
図解 技術ロードマップ作成の流れ
図解 技術ロードマップの表現方法
図解 製品ロードマップと技術ロードマップの連関
図解 技術立社の肝
図解 リスクテイキングな風土
図解 顧客志向型研究開発テーマ
 
ほか

第4部 運営プロセスの確立
第19章〜第22章は、運営プロセスをどのように確立すべきかについて解説します。運営プロセスは、技術戦略と技術資源、組織を繋げる役割を果たします。この部分だけが独立しているわけではありませんから十分ご注意下さい。特に、計画プロセスづくりに過度に注力すると、技術部隊に官僚的な文化が広がりかねません。全体のバランスを考えながら、運営プロセスを設計することが極めて重要なのです。
第19章 研究開発計画の策定プロセス
 ■ 研究開発計画の位置付け
 ■ 3層構造の研究開発計画
 ■ 計画サイクル
 ■ 研究開発計画の添付書
第20章 基本業務フローの設計
 ■ プロジェクト業務のプロセスの明確化
 ■ 業務革新プロセスの明確化
第21章 プロジェクト管理体制
 ■ プロジェクト管理の基本
 ■ 報告体制
第22章 知的財産の管理プロセス
 ■ 知的財産管理の手順
 ■ 知的財産価値の評価
 ■ 知的財産のキャッシュ化
 ■ 特許の収益源化
 ■ 特許戦略の根幹
 ■ 特許の武器化
図解 研究開発計画策定の基本構造
図解 研究開発計画策定フロー
図解 環境分析書の位置付け
図解 技術戦略書作成の手順
図解 全社視点でのプロジェクト重要度評価
図解 技術業務におけるイノベーション創出プロセス
図解 プロジェクト管理の流れ
図解 知的財産管理の手順
図解 休眠特許から収益を得る方策
図解 技術戦略と特許戦略のつながり
図解 留意すべき3つの特許
図解 特許を武器にする方策
図解 特許バインディングの考え方
 
ほか

第5部 技術資源管理体制
第23章〜第26章は、技術資源管理体制について解説します。技術資源の管理は技術戦略と整合するように運営する必要があります。プロセスと組織を考えながら、ベストな資源配分策を作る必要があります。弱点は補強、優位な点は伸ばす、といった方針でなく、具体的に強化に繋がる方法を考案することが、資源管理の鉄則です。
第23章 コア技術資源投入方針
 ■ 人材補強方針
 ■ 資源増強策のレビュー
 ■ 共同研究体制
 ■ ベンチャー投資
第24章 非コア技術投入方針
 ■ 非コア技術の管理のポイント
 ■ 重点事業における非コア技術の役割
 ■ 非重点事業における非コア技術の役割
第25章 技術人材育成強化施策
 ■ 人材育成課題の探索
 ■ コア技術分野毎の施策のチェック
 ■ CTOが担当すべき人材育成策
 ■ 新陳代謝のポイント
 ■ 採用・異動の枠組み
 ■ 教育・研修体制
第26章 投資効率判定
 ■ 投資・リターンの考え方
 ■ 推算のポイント
 ■ プロジェクトの投資効率一覧
図解 人材補強方針
図解 共同研究のパターン
図解 委託体制構築のポイント
図解 組合体制構築のポイント
図解 ベンチャー投資の考え方
図解 ベンチャーキャピタルの分類
図解 非コア技術とコア技術の資源投入方針の違い
図解 重点事業における非コア技術の役割
図解 人材育成重点分野
図解 人材能力分布パターン
図解 全社教育部門の分担例
図解 人材育成の好循環
図解 褒賞の考え方
図解 投資・リターンの時間軸上の考え方
 
ほか

第6部 組織設計
第27章〜第29章では、組織設計について解説します。戦略、プロセス、資源と進んできましたが、最後が組織です。組織を先に考えて、後から、戦略、プロセス、資源を検討することはできません。他の施策と整合性がとれるように、組織を作ることになります。
第27章 戦略的見地からの組織課題
 ■ 技術関連組織検討の視点の確立
 ■ コーポレートと事業本部の関係の明確化
 ■ 組織編成上の留意点の確認
第28章 組織オプションの案出と選択
 ■ コーポレートと事業部門の境界
 ■ 事業部門間テーマの担当組織の明確化
 ■ 全社研究開発組織の設計
 ■ 組織形態に関する指針
第29章 新組織導入の仕方
 ■ 古典的組織再編モデル
 ■ 組織再編の鍵
 ■ イノベーション時代の組織再編モデル
図解 コア技術領域の担当組織の検討視点
図解 コーポレート分担領域の設定
図解 事業部門間の設定
図解 組織オプション
図解 全社組織骨格の分類
図解 古典的組織改編
図解 イノベーション志向の組織改編
 
ほか

第7部 技術経営を支える風土
第30章〜第33章では、風土について解説します。戦略、プロセス、資源、組織という順序でCTOが考えるべき施策を取り上げてきましたが、いくら個人的に素晴らしい施策を考案しても、全員がついてこなければ画餅に終わります。技術経営に向かない風土なら、笛吹けど踊らずになりかねないのです。CTOにとっては、風土改革は避けて通れない課題といって間違いありません。
第30章 研究者・エンジニアの意識調査
 ■ 無意識に従っているルールの把握
 ■ 意識調査の進め方
第31章 技術者人事方針
 ■ コア人材の明確化
 ■ 人事の評価の原則
 ■ 職務の峻別
第32章 コンピテンシー強化キャンペーン
 ■ 人材育成のポイント
 ■ 評価のポイント
 ■ キャンペーンの重要性
第33章 知恵を生み出す土壌の強化策案出
 ■ マネジメントスタイル
 ■ 知恵を産む土壌の掘り起こし
 ■ CTOの最後の任務
図解 不文律分析のコンセプト
図解 作用反作用の確認
図解 人材の仕訳
図解 研究者・エンジニア育成制度の問題点の認識
図解 3層型人事評価
図解 研究開発部隊の職群分け
図解 これからのマネジメント・スタイル
 
ほか

収録フォーマット(著者オリジナル)
●事業ドメイン記載票 ●アイデア評価結果票
●脅威と機会の探索票 ●アイデア磨き込み結果一覧表
●事業ドメイン改訂票 ●進捗状況個表
●NPV推定表 ●進捗状況総合表
●技術のポートフォリオ ●知的財産整理票
●事業のポートフォリオ ●コア技術強化策記載票
●外部利用ポテンシャルの検討票 ●委託先チェック票
●外部化検討票 ●非コア技術投入方針票(重点事業)
●進捗状況報告票 ●非コア技術投入方針票(支援事業)
●大型プロジェクトリスク一覧表 ●非コア技術投入方針票(利用型事業)
●問題点分析表 ●非コア技術投入方針票(その他)
●変革ポイント記入票 ●人材状況記入票
●保有技術一覧表 ●人材育成方針票
●戦略技術一覧表 ●知識量分布仮説票
●コア技術一覧表 ●アイデア創出力分布仮説票
●コア技術育成方針 ●総合力分布仮説票
●技術潮流決定要因票 ●人員個票
●テーマ/プロジェクトのプロファイル ●人員総括票
●技術ロードマップ記入票 ●採用方針票
●技術ロードマップチェック票 ●異動方針票
●製品ロードマップ記入票 ●技術投資判断票
●製品ロードマップチェック票 ●プロジェクト投資効率票
●研究開発費投入状況票 ●領域分担票
●研究開発予算案基礎票 ●不文律整理票
●研究開発人員計画基礎票 ●研究者・エンジニアの要件記入票
●技術業務担当一覧表
ほか
●イノベーション創出業務計画票  


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