数多くの災害実例分析から生まれた実践教育ツール集!
災害実例から学ぶ 中小建設現場の労働災害防止 演習ツール集成
田中 通洋(たなか みちひろ)〔著〕
労働安全・衛生コンサルタント
昭和34年生まれ。日本大学理工学部卒。平成8年よりミドリ安全(株)安全衛生相談室長。全国各地の建設業をはじめ、様々な業種の事業場にてコンサルティング業務(講演、教育、職場診断、各種相談応対など)を精力的に行っており、指導先から高い評価を得ている。主要著書「新安全工学便覧」(共著・コロナ社)、「建設現場の安全衛生管理Q&A」(共著・日本法令)、「建設業における一酸化炭素中毒予防マニュアル」(共著・建設業労働災害防止協会)ほか多数。
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●発刊:2004年4月5日
●A4判・404頁・特製バインダー装丁
●定価42,000 円(税込)のところ
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本書の特長と使い方

 
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死亡災害では全産業の4割を占めるなど、建設業における労働災害発生状況は、他産業に比べその数や重大性において大変深刻なものがあります。建設現場では高所での作業など危険を伴うことが多く、ひとたび災害・事故が発生すると重大災害に結びついてしまいます。また、こうした事故・災害の多くは、作業員の不安全行動が原因であり、さらには小規模の建設現場において多くの災害・事故が発生しているといわれています。こうした実状をみていくと、建設作業員一人ひとりの安全意識・スキルの有無こそが、災害・事故防止の大きな鍵を握っているといえます。
   
 
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そこで本書は、実際に建設現場で起きた数多くの災害事例を分析し、墜落・転落災害、飛来・落下による事故、さらには健康障害など、建設現場で多発する代表的な労働災害事例を51取り上げました。各事例ごとに労働災害防止に必要な対応策・留意点を明示していますので、建設作業員として身につけておかなければならない安全衛生スキルを体系的に習得していくことができます。
   
 
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さらに、災害事例にはイラストを、またテキストにおいては必要となる安全衛生器具類の写真を多用していますので、高い視覚的な教育効果が得られます。
   
 
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このような本書は、建設現場における日々の安全教育ではもちろん、新規入場者教育、雇い入れ時・作業内容変更時教育、職長教育、KYTなど、様々な場面、用途に応じてご活用いただけます。人数分コピーして配布するだけですぐに教材として使えますので、忙しい担当者の皆様の負担も大幅に軽減できます。個々の建設作業員の安全衛生スキルを高め、事故のない現場づくりを確実なものにするために―是非本書をご活用下さい。
   

本書の構成
テキスト
再発防止対策の大事なポイントがまとめられています。演習シートに自分自身で記入した問題点、再発防止対策と比較しながら学習することで、より理解を深めることができます。
災害事例
災害、事故の再発防止対策の大事なポイントを、効果的に学習するための災害事例シートです。具体的なイメージがわくように、イラストを用いています。
演習シート
災害事例シートから読み取れた安全衛生管理上の問題点、また再発防止対策として考えられたことを自由に書いていただくためのシートです。
習得確認シート
(解答付)
再発防止対策の大事なポイントの習得・理解度を確認するためのシートです。間違えた箇所があった場合には、再度テキストシートに戻り、再発防止対策のポイントを確認してください

本書の内容紹介
演習1 「雑居ビル新築工事で鉄骨の梁を移動中に墜落」
―当日は鉄骨の柱を建てた後、各フロアーに鉄骨の梁を渡す作業を行っていた。被災時に行っていた作業は仮締めであり、接合部一箇所につき継手……

演習2 「木造住宅の建方作業中に屋根の桁から墜落」
―被災した作業者は6 0代のベテラン作業者である。被災者は、2階屋根の桁上に乗って棟木が上がってくるのを待って運び上げる作業を……

演習3 「足場板の受け渡し時に墜落」
―災害発生時には、組立て終わった3層目のブラケット上に足場板を載せるため、3層目の布上に作業員Aが、2層目の足場板上に作業員Bが……

演習4 「移動足場から降りる際に転落」
―空調機器ユニットを据え付ける工事を行っていた。作業時には、地面から高さ2 mの位置に作業床が設けられている移動式足場を使用して……

演習5 「木造住宅の屋根下地取り付け作業中に転落」
―2層目に取りかかるために屋根の上に仮置きしてある野地板を取りに屋根上を歩いていた作業者が足を滑らし、地面に……

演習6 「シートで覆われていた開口部から墜落」
―災害発生当日は、3階で天井の吹き付け塗装作業が行われており、床面が汚れないように青いビニールシートが一面に敷き詰められていた。階段部以外にも……

演習7 「高所作業者のバケットから墜落」
―ひとりは作業車上でバケット操作を、もうひとりはバケットに乗りこんでメンテナンス作業にあたっていた。作業位置を変えるためにバケットを移動させ……

演習8 「スレート屋根を踏み抜いて墜落」
―被災者は、作業開始前に現場責任者から母家材の上を歩くように注意を受けていた。しかしながら歩み板は設置されていなかった。作業者が透明な……

演習9 「腐食した作業通路の床を踏み抜き墜落」
―適当なものはなかった。このため、2階フロアーから作業位置に通じる通路を利用して作業位置に近づくことにした。しかしながらこの通路は金属製であり……

演習10 「取りつけ作業中に脚立とともに転倒」
―ローリングタワーを1階から上げるのに手間がかかるため、脚立を用いることにした。ひとつの踏桟に両足を掛け、片手に取りつけ部品を抱え……

演習11 「積載型トラッククレーンが傾き、クレーンと資材の間に挟まれる」
―被災者が玉掛けの後、H鋼材を吊り上げて旋回させたところ、突然車体が操作側に傾き、車体と置かれている資材の間に挟まれた。地盤はもともと軟弱な……

演習12 「作業中、携帯用丸のこが大腿部に接触、重傷を負った」
―木材の切断を行っていたところ、固定が十分でなかった材料がはねあがり、それと同時にはずみで丸のこの歯が作業者の大腿部に接触し……

演習13 「梁上に仮置きしたコンクリートパネルが落下」
―3階床の梁上に仮置きした。コンクリートパネルの幅は梁の幅より3 0 c mほど広いため、非常に不安定な状態であった。その後、作業に必要な別の……

演習14 「住宅解体工事現場で飛んできた瓦にあたって負傷」
―瓦の撤去が始まり、同時に屋根上からの瓦の投下も始まった。その投下した瓦の1枚が落下位置付近をたまたま歩行していた作業者にあたり……

演習15 「釘打ち作業中に欠けた釘の破片が飛来し、眼を負傷」
―住宅工事現場には釘の打ち付け以外にもステープラーによる合板の張り付け、針金の切断、またパネルの運搬、造園といった、金属あるいは……

演習16 「ガス管敷設工事作業中に掘削溝が崩壊」
―ドラッグ・ショベルでの掘削を行った後手掘り作業を進めていたが、作業途中で地盤がゆるいことに気づき、作業者自身が判断して土止め支保工を……

演習17 「コンクリートブロック塀が倒壊して下敷きに」
―溝の中に作業者3名が入って床均しを進め、約1 0 m程度作業が完了したとき、突然溝に沿って立っていたコンクリート塀が倒壊し、溝の中で作業を……

演習18 「丸のこの歯に接触して飛んだ部材が作業者に激突」
―丸のこ盤には反ぱつ予防装置、歯の接触予防装置といった安全装置が取り付けられていなかったため、切断後の部材が歯に接触して飛ばされ……

演習19 「自動車で現場へ向かう途中、車がスリップし対向車に激突」
―作業員3人が同乗し現場に向かっていた。朝方でもあり、かなり冷え込んでいたため、場所によっては路面凍結も予想された。しかしながら……

演習20 「保護具を着用せずに防具の装着を行い感電」
―翌日の手直し工事はそれほど時間もかからないと予想されたため、停電にはせず、高圧の充電部に絶縁シートを装着して行うことになった。作業者が……

演習21 「積載型トラッククレーンのアームが配電線に接触し感電」
―吊り上げが終わり、旋回させて移動を開始した直後、クレーンのオペレータが誤ってアームを近接した位置にあった配電線に接触させる。この時……

演習22 「タンクの解体作業中、溶断の火花がタンクに残存していた有機溶剤に引火、爆発」
―解体作業は順調に進められていたが、あるフランジのボルトが1本はずれないため、アセチレン溶断装置を用いて溶断を始めたところ、タンク内に……

演習23 「アセチレンガスにグラインダーの火花が引火、爆発」
―溶断作業終了後、アセチレンの入っているボンベのバルブを閉め、現場の床に置いた。その後、溶断箇所を仕上げするために手持ち式のグラインダーを……

演習24 「浚喋作業中に土砂運搬船から転落」
―当日は、ポンプ式浚喋船で土砂を掘削、更に吸引を行い、土砂運搬船にポンプアップした土砂を吐き出すといった作業を行っていた。被災者が……

演習25 「リフォーム工事の作業中、フッ化水素が入っている染み抜き剤が手に付着して負傷」
―付着した量は少量であったため、気にせずに作業を続けようとしたところ、指に激痛がはしった。特定化学物質等作業主任者の資格を持つ……

演習26 「作業中、靴の穴から漏れてきた生コンが足に付着し負傷」
―被災者は、打ちこまれていく生コンに浸かりながら補助作業に携わっていた。当日は打設量も多く、生コンに深く足を入れることも予想されたため……

演習27 「アーク溶接作業中にスパッタが服に燃え移り火傷する」
―当日は配管を接続するためにアーク溶接作業が行われていた。被災者は、2階の配管接続作業をひとりで担当。溶接作業に取り掛かった直後、飛散した……

演習28 「休憩中、タバコの火がシンナーに引火し炎上」
―被災者は塗装を行う前の下準備として、シンナーで壁の汚れをふき取る作業を行っていた。ウエスにシンナーを染み込ませ、それを使って……

演習29 「プレハブ2階建ての従業員寄宿舎が炎上」
―火災発生後の調査では、労働基準法に基づく建設業付属寄宿舎設置届はもとより、火災予防条例に基づく届けなども提出されていないことが……

演習30 「ずい道工事に従事していた作業者がじん肺を発症」
―定期的に行っているじん肺健康診断の結果、じん肺管理区分・管理3口という判定となった。掘削作業を中心に従事していたが、従事していた作業現場……

演習31 「アーク溶接作業に従事していた作業者がじん肺を発症」
―溶接作業などを行う設備工事に約2 0年間従事した作業者が、定期的に行っているじん肺健康診断の結果、じん肺管理区分・管理2という……

演習32 「石綿の除去作業を行っていた作業者が石綿肺を発症」
―作業を行う習慣がなかった。また、自宅から作業服を着て職場に行き、仕事が終わるとほこりが付いたままの作業服で帰宅することを……

演習33 「浴室壁面塗装作業時に有機溶剤を吸入し急性中毒に」
―当日は、まず朝一番に被災者とは別の作業者が下地塗装作業を行った。その後、被災者が上塗り作業を始めた。昼食時間となったので、仲間が……

演習34 「塗装作業に携わっていた作業者が、疲れやすい、だるい…などの症状を訴えている」
―ばく露している所見がみられた。現場では必ず換気を行い、防毒マスクも吸収缶の交換管理もきちんと行って適切に使用していた。ただし塗装作業に……

演習35 「下水道施設改修工事にてマンホール内で発生した酸素欠乏症」
―意識不明となる。作業開始前にマンホール内の酸素濃度測定は行っていたが、換気が良好な状態になっているかどうかについて、継続して……

演習36 「井戸掘り工事現場にて意識不明となって墜落」
―現場に来ていた発注元の作業者が昼休みに単独で現場に入ったところ、鉄分の多い地層に接しているため酸欠空気が噴出、被災者は……

演習37 「下水管に堆積した汚泥除去作業中に硫化水素中毒に」
―管内の汚泥を除去する作業を行っていた。被災者が堆積している汚泥をかき混ぜたところ、著しい腐卵臭が漂ったので、避難しようと最寄の……

演習38 「トンネル内で発電機を使用し一酸化炭素中毒に」
―坑内の現場には、投光機およびボーリングマシンの電源として、ガソリンエンジン発電機を持ちこんでいた。しばらくして、現場にいた作業者……

演習39 「コンクリート養生場所での一酸化炭素中毒」
―かつ寒冷地であったために、コンクリート打設後には十分な保湿養生が必要であった。このため、水槽のコンクリート打設後に開口部を……

演習40 「型枠解体作業時に熱中症を発症」
―状態であった。午前中に1回、日陰で休憩を取って水分を補給したが、その後正午まで作業を続けた。昼休みにはいったが、体調不良を訴え……

演習41 「コンクリートブレーカー操作作業における局所振動障害」
―ベテラン作業員。ビルなどのコンクリート造り建設物の解体作業において、長年にわたりコンクリートブレーカーを使用することが多く……

演習42 「重機オペレーション従事により騒音性難聴に」
―ブルドーザー操縦の業務に従事していたが、健康診断の結果、聴力検査で4 , 0 0 0 H zの音が聞き取りにくいという所見がみられた。その後……

演習43 「生コン打設の配管ホースを長時間保持していて腰に激痛」
―その場で動けなくなった。現場の足場は狭く、かつ滑りやすい不安定な場所であった。また、打設が完了するまで、中腰の姿勢を長時間保たなければ……






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