技術社員のMOT(技術経営)教育にお使い下さい
技術者学習用 実践MOT/技術マネジメント ワークブック
小久保 厚郎(こくぼ あつろう)〔著〕
1950年東京生まれ。東京工業大学高分子工学科卒業。同大学院理工学研究科修士課程修了。東芝総合研究所にて様々なプロジェクトに参画。アーサー・D・リトル入社後は技術戦略策定手法開発の日本担当として活躍。同社プリンシパル(パートナー)を経てシニアアドバイザー。技術経営とイノベーションのマネジメント分野のコンサルティング経験24年。著書は『研究開発のマネジメント』東洋経済新報社、『イノベーションを生み出す秘訣』ダイヤモンド社など、多数。
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●発刊:2005年2月25日
●A4判・303頁・特製バインダー装丁
●定価42,000円(税込)のところ
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借物でも物まねでもない自社版MOTを確立する!
本書は、技術経営(MOT)を確立するためには、個々の技術社員が自ら主体的に技術マネジメント力を鍛えるべきとの考えから企画され、まとめられたワークブックです。
第1部 技術経営研修のミッション設定
第2部 技術経営学習の進め方
第3部 基本知識習得プログラム
第4部 技術部門運営マネジメントスキル習得プログラム
第5部 機会発見と脅威認識のプログラム
第6部 イノベーション本質理解のためのプログラム
第7部 イノベーション創出スキル習得プログラム
第8部 ビジネス構想力トレーニングプログラム
第9部 実践的提案プログラム

本書の特長と使い方

 
1
脚光浴びるMOT教育
    自社の技術力を強化し、収益力を向上させるためには、どのようにして技術マネジメント力を鍛えればよいのか、そしてどのような仕組みで研修すれば技術者の力が強化できるのか―いま、MOT(技術経営)教育の重要性が声高に叫ばれています。
 
2
主体的な学習を促す
    本書は、こうした状況に鑑み、技術マネジメント力の向上にすぐに役立つように、実践的なワークブックとして、技術者とその管理者および研修担当者に向けてまとめられました。他人まかせの教育ではなく、技術社員が自らの頭で考え、主体的に学習できるような内容構成になっています。
 
3
研修ミッションの明確化
    序説では、MOT教育の意義を理解するために、歴史的に見たMOTの位置付けを説明し、続いて、第1部で、MOT研修のミッションについて解説しています。研修の目的をはっきりさせ、アウトプットとして何を目指すべきかを明らかにします。第2部では、このミッションに従って、どのような学習体制を構築したらよいかを、整理しています。
 
4
現実的MOTスキルの習得
    第3部では、経営に関する基本知識を習得するためのポイントを説明し、その上で、第4部では、現実の技術業務推進マネジメントに係わるスキル研修を解説します。一方、現実の運営だけでは、将来の変化に対応できませんから、第5部で、飛躍のために何をすべきか考えるためのポイントを学びます。
 
5
技術マネジメント力の飛躍的向上
    自社競争力向上を図るための技術マネジメント力強化プログラムが第6部から第8部になります。ここが、技術マネジメント上で一番の肝となるところです。知恵の出し方や、磨き方を工夫することで、飛躍的向上を実現するスキルを身に付けるための学習と言ってもいいでしょう。最後に、第9部で、学習が知識を頭に入れただけで終わらないよう、学んだ成果を生かすための仕組みを解説します。
 
6
MOT実践の1冊
    以上のような流れで理解しやすい構成になっていますので、全体を俯瞰するだけでも、どのように学習や教育研修を進めるべきかが自然と見えてきます。また、すぐに仕事に展開できますように、ワークシートを多数収録しておりますので、MOT実践の書としてご活用いただけます。ぜひ、会社に1冊常備いただき、必要な人数分コピー配布するなどして広く技術社員のレベルアップにお役立て下さい。

主要内容
序 説 MOT教育の意義
序説では、21世紀初頭に当たり、なぜMOT教育が重要なのか、そして、その意味はどこにあるのか、について解説します。
第1章時代の転換点におけるMOT
経営の焦点の大転換
技術経営スキルで勝負する時代
技術政策主導の経営の一般化
第2章MOT海外プログラムの意味
欧米の歴史
代表的MOTプログラム
第3章研修の目的
MOTのコンポーネンツ
MOT研修の肝
第1部 技術経営研修のミッション設定
第1部では、第4章から第8章まで順序立てて、MOTをどのように学ぶべきかを解説します。目的によって、学ぶべき内容が変わりますから、HOWを考える前に、まずは、自分達はどうなりたいのか、WHATを明確にすることが重要です。第1部を読みながら、どのような内容の研修をすべきか、自らじっくり考えてから、学習を始めるべきです。
第4章3種類の目的による峻別
目標とする職種
職種による学ぶ内容の違い
目標とする職位
第5章3段階の研修ステップ
効果的な研修ステップとは
取得すべき能力に合わせたステップ設計
第6章研修対象者の選別方法
社内研修としての位置付け
望ましい対象者
技術者の理想像
第7章キャリアとの連動
人材のプロフェッショナル化
職務ラダー
ラダーの改訂
第8章成果測定方法
MBOの原則
能力目標の考え方
評価の視点
採点方法
第2部 技術経営学習の進め方
第2部では、研修をつかさどる側の役割を解説します。研修のミッションに応じて、妥当な研修を企画するのは簡単なことではありません。対象者とそれに合ったプログラムを作成し、インパクトある研修にするためには、担当者の意識を大きく変える必要があります。ここでは、企画と運営のポイントを示します。
第9章事務局機能
研修対象者の要件
選抜型教育の肝
事務局の重要な役割
第10章課題の設定
課題の考え方
根源的課題への挑戦が重要
課題に取り組む場合の留意点
第11章研修アウトプットの評価
アウトプット評価者の設定
相互評価の意義
相互評価結果の使い方
第12章被研修者の評価システム
評価の仕組み
自己評価の重要性
第3部 基本知識習得プログラム
第3部からは、いよいよ具体的な学習の内容に入ります。学ぶに当たって、基本知識を欠けば、いかんともし難いですから、必要不可欠なスキルを短時間で身に付ける必要があります。研究者・エンジニアは、多くの場合、議論する相手は、狭い領域の人達ですから、他人を理解させる必要もありませんし、専門外については無知であってもなんの問題もなく業務が遂行できます。しかし、マネジメントの領域はそういうわけにはいきません。全く分野の異なる人達で議論を進め、どのような方向で、何をすべきかの結論を導く必要があるからです。第13章から第19章には、こうした視点から、本格的なMOTの学習の前に必要な知識について、どのように学ぶべきか、ポイントをまとめました。
第13章討議スタイル
書く技術
ツリー構造の重要性
問題解決プロセス
チーム討議のスキル
第14章知財知識
知財の初歩
保有特許の位置付け
知財と他の関連
第15章ファイナンシャル知識
企業財務の見方
キャッシュフローで見ることの重要性
資金コストの計算
NPVの計算
投資効率の考え方
第16章マーケティング知識
戦略的マーケティングの重要性
マーケティングの役割
第17章技術の棚卸に関する知識
技術の棚卸
技術の分解と評価
技術業務と純技術の関連
第18章自律型組織運営の意味
組織構造の考え方
組織構造と業務運営
理想の組織
第19章キャリア開発
キャリア開発と考課
考課の考え方
多面的考課の重要性
評価の訓練
第4部 技術部門運営マネジメントスキル習得プログラム
第4部では、業務運営のスキルを解説します。この部分は知識もさることながら、OJTも伴わないとなかなか身に付かない分野です。分野毎にかいつまんで説明しておきます。
第20章研究開発プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメント学習の意義
プロジェクトマネジメント研修のポイント
第21章開発途上製品レビューのマネジメント
レビューの重要性
レビューの注意点
レビューの設計
第22章技術業務評価
プロセスの設計
業務の見直し
業務の問題点の把握
第23章技術人材評価
必要な能力の検討
仕事に関する力量の見方
管理能力の見方
第24章知財の業務プロセス
知財業務が抱える問題
知財業務設計のポイント
第25章アライアンス/外部活用スキル
外部活用の基本的な考え方
大学や研究機関の活用
アライアンス構築プロセス
第5部 機会発見と脅威認識のプログラム
第5部では、産業が大きく変わりそうな時に、そのチャンスを逃がさず、自らの力で未来を切り拓くために必要なスキルを磨くためのプログラムを取り上げます。ただし、スキルとはいっても、センスと意志が問われます。本気で新しい社会を作ろうという気概を欠くようでは、いくら学んでも成果は上がらないと思います。逆に、心底から、新時代を迎えようと考えているなら、現在の産業構造では力が発揮しきれていない企業は、スキルを磨いていけば、一気に飛躍できる道が見えてくるはずです。
第26章世界の流れと産業の大転換の予測
インパクトを与える技術
グローバル化のインパクト
第27章シナリオライティング
自作のシナリオの重要性
シナリオの方法論
シナリオ作成の教訓
第28章将来ビジョン提起
2つのビジョン
革新型ビジョンが嫌われる理由
ビジョンの位置付け
ビジョンの記載
第6部 イノベーション本質理解のためのプログラム
第6部では、イノベーションを創出するスキルとは何かについて考えます。ある程度基礎的なスキルが身に付いているなら、どのようにすればイノベーションを創出できるか考えることが何にも増して重要になります。知恵を組織的に生み出すためにはどうしたらよいのか、じっくりと考えてください。
第29章イノベーションの意味
イノベーションの定義
緊張感の重要性
第30章大局観のつかみ方
センゲの5原則
システム思考の重要性
悪循環断ち切り策
第31章リーダーシップ発揮の訓練
業務内容に合ったリーダーシップの発揮方法
リーダーシップ発揮が約束される運営
第7部 イノベーション創出スキル習得プログラム
第7部は、イノベーションの本質を理解した上で、演習を行うパートです。といっても、通常の課題演習ではなく、自ら頭のなかで、技術マネジメントの基本を振り返り、その内容の充実化を図ってもらうプログラムです。当然、例に合わせて検討することは不可能です。鍛え方も自分で編み出すしかありません。一件、効率が悪そうに見えますが、頭を使えば、それだけのことはあります。イノベーション創出は難しそうに見えますが、実はちょっとした工夫と新鮮な見方ができれば、端緒となりそうなものはそこいらじゅうにあるのです。それに気付くことが、このプログラムの意味です。
第32章イノベーションの原動力となる技術の認定
イノベーションの原動力
イノベーション創出支援の仕組み
イノベーション創出の肝
第33章アイデア創出方法の革新
アイデア創出の基本
アイデア創出プロセスの改革
第34章斬新なインテリジェンス活動の設計
インテリジェンス活動の位置付け
インテリジェンス活動の重要性
インテリジェンス活動のポイント
第8部 ビジネス構想力トレーニングプログラム
第8部は、知恵を生み出すトレーニングになります。ここでは、分析作業は前提であって、その結果を深く読み取った上で、新しい考え方を提起することが主眼です。従って、実例をいくら勉強しても、力がつくわけではありません。成功例を援用したところで、たいした意味はありません。重要なのは、成功例や失敗例からの類推力や、洞察力です。技術マネジメント論というより、戦略経営論として学ぶべきことが多いため、技術の記述がないものもありますが、常に技術の観点を忘れないようにして下さい。
第35章研修と経営活動の一体化
バリューチェーンの概念
バリューチェーンの考え方のポイント
第36章ドメインの設計
ドメイン定義
ドメイン改訂
第37章技術構造の設計
社外化方針
社内保持方針
第38章ビジネスコミュニティ創出計画作成
オープン化の流れ
外部の力の導入
第9部 実践的提案プログラム
第9部には、特別な内容はありません。タイトルが示すように、この段階では、現実の問題を解決し、飛躍を実現するための、具体的な提案作成を進めることになります。この段階では、獲得した知識や、習得した方法論を活用してみるとの態度を捨てる必要があります。なんといっても、企業の飛躍を本気になって考えることです。そのような場を設定するのが、研修の最大の意義とも言えます。ここでは、提案活動において注意すべき点を挙げ、本書の結語にかえたいと思います。
第39章研修と経営活動の一体化
最終総括
提案活動

  収録の図解   収録のワークシート  
  技術マネジメントの焦点の変遷
4つの技術政策
海外MOTプログラム例
MOTのコンポーネント
目標とする職種・職位
研修のステップ
研修で取得すべき能力
研修対象人材
研修の方針
必要な職務スキルの変化
職務ラダーの変化
能力マップ
能力判断の3つの視点
能力評価方法
研修で育てたい人材
人材開発方向の変化
研修事務局の重要な機能
組織的課題の深層
提案の相互評価の視点
イシュー・ツリーの書き方
チーム討議の流れ
知財と密接に関連する分野
資金調達の流れ
使用資産の計算方法
割引率の影響度例
NPVによる投資効率の判定
競争力とシェアの関連仮説の論理
競争力とシェアの関連仮説カーブ
競争力の判定基準例
技術の樹状分解
成熟度のコンセプト
技術の重要度の概念
業務進展の様々なパターン
組織運営メカニズムの違い
対照的な評価の考え方
考課で発生する問題のある姿勢
多面的評価の再構成
プロジェクトマネジメントのレベル
プロセスとプロジェクトの関係
結節点の明確化
レビューの意味
担当組織の業務プロセスの整理
具体的業務プロセスの整理
業務の流れの2パターン
価値を生み出す業務の明確化
業務の重要度の認定方法
アライアンス構築の考え方
産業革命を牽引する技術群
シナリオ作成の意義
激動予測のフレーム
競争状況の検討視点
シナリオ要因検討マトリックス
技術ロードマップ作成の流れ
使命感の裏付けとなる論理構成
ビジョンの構成要素
緊張感の実現
技術開発の3タイプ
アイデア創出プロセスの基本
インテリジェンス活動のポイント
バリューチェーンのポイント
ドメインの見方
外部の力の活用方法
技術の階層毎の社内で保持すべき技術
外部の力の取り込み ‥‥ほか
  目指している職種・職位
技術者の理想像
プロフェッショナルとしての要件
提案評価票
自己評価票
イシュー・ツリー
特許の位置付け
キャッシュフローの状況
資金の状況
NPVの計算
担当事業における技術の重要度分類
組織設計の検討票
自己業務能力評価票
業務適性評価票
専門分野の確認
重要レビューの内容記載票
レビュー重要度分類記載票
業務整理票(全体)
業務整理票(細目)
業務の再整理票
業務運営上の問題点把握シート
業務管理上の問題点把握シート
業務遂行姿勢の問題点把握シート
能力自己評価票
知財関連業務の分類
知財関連業務における役割
大学利用のチャンス検討票
トピックスの一覧
技術のインパクト
産業融合・競合のインパクト
技術進展記載票
現行ビジョンの状況記入票
ビジョン記載票
イノベーション例
脅威とチャンス
連関プロセス
リーダーシップ発揮環境の検討票
独自性の把握(人材)
独自性の把握(設備、原料)
独自性の把握(手法・方法、環境)
独自性の把握(インテリジェンス活動)
独自性の把握(知的資産)
独自性の把握(情報システム)
斬新なアイデア創出体制検討票
重要情報検討票
情報活動企画記載票
バリューチェーンの状況記載票
バリューチェーンの再編チャンス記載票
ドメイン設定記載票
要素技術の検討票
モジュールの設定票
業務の流れに関する技術群記載票
アクセサリー分野のチャンス記載票
産業構造変革のチャンス記載票
自己総括票
課題記入票
提案記入票
将来像記入票 ‥‥ほか
 


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